内服
急性中耳炎の治療方法としては、抗菌剤や消炎鎮痛剤などの処方が一般的です。高熱を伴う、中耳に膿が溜まっている、小さいお子さんであるなど、患者さんの症状や年齢に応じて適切なお薬を内服いただきます。下痢しやすいなど副作用があるお薬に対しては、合わせて整腸剤も処方いたします。
耳の洗浄
耳の洗浄は耳浴とも呼ばれ、鼓膜の穿孔や外耳炎も伴っている場合などでも行うことができます。液体の抗菌剤を耳に注入して直接浸透させることで、症状の改善を図ります。医療機関だけでなく、ご自宅でも行っていただける治療方法です。
細菌検査
中耳炎の原因を特定するため、鼻汁や耳垂れを採取して細菌を検査します。細菌の種類や特徴を確認することで、効きやすいお薬の選定に役立ちます。急性中耳炎の治療過程で改善効果が見られない際など、改めて細菌検査することもあります。
鼓膜切開・穿刺
抗菌剤の内服などの治療を続けても十分な改善効果が見られない場合、鼓膜を切開して溜まった膿を排出させます。痛みの緩和や解熱効果、難聴の改善などが期待できます。