急な気温の低下に伴い鼻水の増加やのど風邪をひきやすい季節となりました。
喉の乾燥や声がれに対しては医薬品のうがい薬を使用し湯船に浸かり、就寝時にマスクを着用すると加湿加温効果で軽快することが多いです。
先日私も軽いのどの炎症が治まってから、会話時に増強するのどの違和感と咳、痰絡みという喉頭過敏症や咳喘息を疑う症状が出現しました。
声帯付近を観察するカメラで見ると全体的には粘膜は赤いものの、自身が思っているほど痰の貯留が少ないのが特徴です。
このように耳鼻咽喉科では胃カメラと異なり、前準備や鎮静を伴う麻酔もなく、細くて柔らかいカメラで鼻から食道の入り口まで10秒程度で観察することができます。
鼻からの観察のため、嘔吐中枢の枝がある舌根を刺激することはほとんどなく、診察椅子に座った状態でモニターでご自身の声帯の動きも確認することができます。
当院では内視鏡で有名なオリンパス社製の細型の電子ファイバーを採用しております。
のどの痛み、痒みや違和感、声がれ、飲み込みにくさなどがあるようでしたら気兼ねなくご相談ください。
声帯付近は直視では観察できない場所のため、百聞一見にしかずという言葉がぴったりだと感じます。